MNとは防食鋼管の一種で、電縫鋼管(抵抗溶接)にて製造された管のうち、溝状腐食を防止する性能を有する配管です。
SGP管を原管としたSGP-MNと、STPG管を原管としたSTPG-MNがあります。
目次
名称と記号、英語訳、対応管
名称 | 耐溝状腐食電縫鋼管 Grooving Corrosion-Resistant Electric Resistance Welded Steel Pipes |
規格 | なし |
記号 | MN |
対応管 | JIS G 3452(SGP)の黒管,白管 JIS G 3442(SGPW) JIS G 3454(STPG)の黒管,白管 |
電縫鋼管とは
電縫鋼管は、帯鋼を円形に変形させ局部的に大電流を流すことで、高温状態となった端面を押しつける溶接方法により作られます。
溝状腐食と対策
電縫鋼管は、上水・工業用水や海水などの水に使用した場合、継ぎ目である電縫部がV字状の溝状腐食を起こすことがあります。
そのため、鋼中の成分調整として硫黄Sの減少・特殊元素の添加や、電縫部の熱処理などにより腐食を防止しているのが、耐溝状腐食電縫鋼管です。
用途
配水管、下水道管、工業用水配管、プラント配管、冷暖房配管、消火配管など、水を使用する配管に最適です。